こんにちは、シンジです。
前回、ただ駅前を歩いていただけなのに「心臓を鷲掴み」にされるような激痛に襲われ、這うようにして病院へ行ったお話をしました。
心筋梗塞ではなかったものの、医師から「痛みの原因を調べるために、明日『カテーテル検査』をします」と宣告された私。
「カテーテルって、手首から心臓まで管を入れるやつだよね…?痛いの?ていうか、生きて帰れるの?」
この記事では、私が実際に経験した「心臓カテーテル検査」のリアルな体験をお話しします。
「死亡リスク」の文字。手術室前で心が折れかけた同意書
「やっぱりやめます」と言いそうになった瞬間
検査当日。まな板の上の鯉となった私の元へ、担当医の先生がやってきました。
そして「検査の同意書」と「リスク」についての説明が始まります。
インフォームド・コンセントというやつですね。
説明文書を使いながら、「穿刺(針を刺す)部位の出血や、血腫ができる可能性があります」
まあそれは針を刺すんだから仕方ないよね。
「あとは、造影剤による腎障害。場合によっては血液透析が必要になることもあります。他には、急性心筋梗塞、カテーテルの断裂、アナフィラキシーショック、死亡リスク……。」
……えっ?
ちょっと待って先生、今「死亡」って言いました?

もちろん、先生も私を怖がらせようとしているわけではなく、万が一のリスクをしっかり伝えた上で同意を得なければならないのは分かっています。
最善を尽くしてくれることも頭では理解しています。
が、「あ、やっぱり検査やめます」本気でそう言いそうになりました。
昨日あんな激痛で死にかけたのに、検査のリスクを聞いて逃げ出そうとするなんて、我ながら情けないビビリっぷりです。
冷静に考えれば、しっかりと文書を用いて説明を行ってくれるというのは信頼できる病院である証です。

いざ手術台へ。手首から心臓へ向かうカテーテル
手首を流れる「ぬるま湯」。後で知ったその正体にゾクッ…
半泣きで同意書にサインし、ついに手術室へ。
私が受けたのは、手首の動脈からカテーテル(細い管)を入れる方法でした。
💡カテーテル検査とは?
手首や足の付け根の血管から、直径2ミリほどの細い管(カテーテル)を心臓まで進め、造影剤を注入して血管の詰まりや心臓の動きを調べる検査です。更に狭窄部位が見つかればその場でステントを入れて治療します。(経皮的冠動脈形成術)
(※詳しく知りたい方は、国立循環器病研究センター(https://www.ncvc.go.jp/static/pci/)もご覧ください
手首から心臓までって、結構な距離がありますよね。
「うわぁ、管が体の中を進んでいく感覚とかあったらどうしよう…」とビビり散らかしていたのですが、いざ始まると、担当医の先生が手品のようにスルスルと管を入れていきます。
「あれ?あんなに簡単に入るの?」と、手術台の上で謎の感動を覚えました。
もちろん局所麻酔をしているので痛みはありません。
ただ、仰向けで天井のライトを見上げている私の手首のあたりに、なんだか「じんわりとした温かさ」を感じたんです。
まるで、手首にぬるま湯をかけられているような感覚でした。
「麻酔の薬か何かが温かいのかな?」なんて呑気に考えていたのですが……。
手術が終わった後、自分の手首を見て血の気が引きました。
手首の周りに、血を拭き取った跡がかなりの面積で残っていたんです。
あの「ぬるま湯」の正体は、手首の動脈から噴き出した「自分の大量の血液」だったんです。
後になってから、その事実にゾクッとしました。
本当に、知らない方が幸せなことってありますよね。
造影剤投入!うぅ・・・。「あの激痛」と、見えない放射線の恐怖
先生「痛くないよね?」→いや、痛いです。
カテーテルが心臓付近に到達すると、いよいよ血管の状態を見るために「造影剤」という薬を流し込みます。
💡造影剤とは?
X線(レントゲン)に写りやすくするための薬です。これを血管に流すことで、心臓の血管のどこが細くなっているかがモニターに写し出されます。
先生が造影剤を流した瞬間でした。
「ドクンッ!!」
心臓が脈打ち、あの日経験した「心臓を鷲掴みにされるような痛み」が再びやってきたんです。
「えっ!?痛い!痛い痛い!!」
心の中で叫びました。
約15秒ほどで痛みは徐々に引くのですが、検査中に3〜4回造影剤を流すたびに、あの恐怖の痛みが襲ってきます。
すると先生が、モニターを見ながら涼しい顔で聞いてきました。
「どう?痛くはないよね?」
……いや、痛いです……うぅ。
どうやら一般的には、造影剤を入れてもそこまで強い痛みは感じない(体が少し熱く感じる程度)らしいのですが、私の場合は発作と同じ痛みが再現されてしまいました。
個人差があるのかもしれません。

通常の数百倍?X線被ばくへの見えない恐怖
この検査では造影剤の動きを見るために、常に放射線を当て続けます。
後で調べたのですが、心臓カテーテル検査の被ばく量は、通常の胸部レントゲンの「280〜1200回分」だそうです。
もちろん、検査のメリットの方が圧倒的に大きいから行うわけですが、自分の体が大量の放射線を浴びていると思うと、やっぱり恐怖感があります。
おまけに造影剤は腎臓にも負担をかけるらしく、腎機能もよくない私は「できればもう二度と経験したくない」というのが、手術台の上での私の痛切な願いでした。
検査のあと、意外な結果が待っていた
地獄のカテーテル検査が終わり、いよいよ結果発表です。
狭心症といえば、細くなった血管を広げる「ステント術」が有名ですよね。
しかし、先生から告げられたのは「ステントは入れませんでした」という意外な言葉だったんです。
一体なぜステントを入れられなかったのか?
そして、結果的に「ステントを入れなくて良かった」と私が思っている理由については、長くなってしまったので別でまとめます。
あ、検査直前に「鼠径部から管を通す可能性もあるから」ということで、手術台の上で唐突に陰毛をバリカンで剃られた話はここだけの話。

